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純文学の再読
今、避けて通れない新型コロナウイルスをめぐる現在の状況。感染防止対策もしかり、マスクが足りないことやイベント中止、休校などの思った以上の影響に先行きが気になります。収束するまでそれぞれの我慢があることでしょうが踏ん張りどころ。できる限りの対策をしていきたいです。
最近はというと就寝前の読書にハマりつつ。あれこれ考える実用書とかではなく、日本を代表する文豪の名作中の名作を読んでます。と言ってもまだまだ助走ですが…笑
宮沢賢治の物語や詩は、犠牲的精神が手に取れるほど伝わってくる。『銀河鉄道の夜』やっぱり好きです。本の中の世界に引き込まれます。若いころに読んだ時より、より哲学的なことに触れることができました。以前より変わりなく”さそり”の話が心に響きます。賢治ゆかりの地、岩手の花巻市に行ってみたいです。
名作を再読したいと最初のきっかけは、太宰治のふるさと青森。富豪のご実家で記念館となった斜陽館にもいきましたが、戦時中妻子を連れて疎開し執筆をしていた現存の家にお邪魔させていただいた時に、太宰の生涯を長い時間をかけて話し聞かせていただけたこと。裕福だったことを後ろめたく思っていたところは宮沢賢治と同じような境遇だったんですね。作風も素行も全然違うけれど。
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自分の内面をさらけ出した遺書ともいわれている『人間失格』読みやすいです。人物像がわかってからは小説としての話より、太宰治という人としての考え方や人生を思い浮かべながら大変おもしろく読むことができました。
現在進行形は、夏目漱石のデビュー作『吾輩は猫である』です。これまた100年前の作品とは思えないほどユニーク。猫から見た人間をおもしろく風刺的に書いていて、日本を代表する大作家だけあり、脳に深く残る文章です。
まだベッタベタの有名どころしか読めてないですが、ゆっくりペースでも読んだことのない先生方の文学小説もチャレンジしてみようと決意するのであります。読書家ではないのでなかなかハードル高い目標になりそう。笑。