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「マチネの終わりに」
秋も深まり朝晩は冷え込んできましたね。毛布の注文や年末のご予約も入ってきています。
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さて、2019年は10月27日〜11月9日までが秋の読書週間だそう。私もこの期間中に「マチネの終わりに」読みました。
3年前に出版された本ですが、映画化が決まり11月公開の寸前、観る前にと読破。映画もさっそく観てきました。
ギタリストとジャーナリストの惹かれ合う二人がすれ違ってしまう恋愛話がせつなくて、本も映画も泣きました。
原作者の平野さんと言えば、デビュー作「日蝕」で芥川賞を受賞された方。茶髪でピアスの学生イメージが未だ拭えない。笑
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20年ほど前のことですが、3か月ほど入院することがあって、そのとき同室の方のお見舞いによく来ていたのが平野啓一郎さん。ちょうど芥川賞で話題になった直後。
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外出許可が出たときに本屋で「日蝕」を買ってきて読みます!ってサインしていただいたのに‥漢字が難しすぎて読みにくい。当時はスマホなんて便利なもんないし辞書で調べたり読み仮名ふったりしましたが、理解に苦しみ挫折。読みきった方すごいです。
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あれから何年⁈ 平野さんの書かれた小説やっと読んで、自分のなかでは気持ちがスッとしました。「葬送」が本屋に並んだときは手に取ったこともありましたが、きっと難解だと思い込みが逃れず。
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気になりつつやっと読めた「マチネの終わりに」は舞台も登場人物も上質でキレイで、グイグイ引き込まれ。他の作品も読んでみたくなります(苦笑)。
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映画のほうはギターの音色が心に沁みて『幸福の硬貨』♩ジーンときます。家にあるクラシックギターのCDを出してきてBGMにして余韻に浸っています。